雑記帳

電子計算機の"明後日"から、他愛もない話まで。

電力アンプ

大変面白いものを見つけました。


http://einstlab.web.fc2.com/CFHPA/CFHPA.html

前に本ブログ内で、スピーカのインピーダンスマッチングについて書きましたが、こちらはアンプ側でフィードバックをかけて、可聴帯域で常に一定電力を供給するアンプの話です。

一定電力を供給しようとするのであれば、アンプ側で細工するのが理に適っていますね。しかも、トランスでおおよそマッチングさせるよりも遥かに精度が高いです。


これは是非とも試してみたい…。上記のサイトからリンクをたどるとスピーカ用アンプの回路図があるのですが、手持ち部品が無く(NJM2073)すぐには作れません…。


一方、以下のサイトにも、普通のオペアンプ(NJM4580)を使った回路図が出ていたので、こちらをさくっと作ってみました。


http://fixerhpa.blog.fc2.com/blog-entry-214.html

※製作にあたり、いくつか変更を入れています(電源→USB経由+5V単電源、入力→ボリューム無し・単電源の為トランスで入力絶縁、出力→バッファ回路省略)。実際に作ってみた回路図は以下です。

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※回路図のものと若干外観が異なります(写真を撮った後、トランスを変更したりした為。回路図の方が最新です)。

 

製作後、一聴してみました。これ良い。

 オープンエア形のヘッドフォンでもとにかく低音が出ます。しかも、変に強調したようなポンつく感じではなく、いたって自然な鳴り方です。そのせいか、人の声や管楽器等、中低音域主体の音がそれなりに生々しいです。ある程度細かい音も違和感無く聞き取れます。

 高域の方も生々しさが増しているようで、シンバルのザラついた感じ等も出ているようです。純粋に音楽を楽しめます。


また、出力側にもトランスをかませてマッチングを取れば、4Ωのような低インピーダンスのスピーカでも同じような雰囲気で鳴らすことができます(例えばサンスイST-48を使い、一次側はCT・2次側は8Ωタップを使って、75Ω:4Ωとします。RAは75 / 8 より約9.1Ωです)。


試聴ソースやヘッドフォンにも依るかもしれませんが、個人的には大当たりでした。最初のページによれば「個人利用可」とありますので、興味のある方は製作してみては如何でしょうか? 既に商品化されているものもあるようです