QUMI Q2-Liteが…
いつのまにか販売終了かよ…。
実は現在、このプロジェクタをCRTモニタに代わってメインモニタとして使っているんですが(ぉ)、アナログRGB入力の対応解像度が異様に広く、FM-TOWNSの15kHz・24kHzや、PC-9801の15kHz/24kHz、或いはaitendoが昔売っていた残念なトランスコーダでD3から変換したものやらが映せてしまうので、大変重宝しております。このため「古いCRTモニタの代替に如何ですか?」という記事をそのうち書こう…としていたところだったのですが…。
一応、明るさアップ・機能てんこ盛りの姉妹品、及び姉妹品の発展進化形もありますが、同じように映せるかどうかはわかりません。人柱は自己責任でお願いします。
以下、書きたかったことを参考程度に抜粋して残しておきます。
QUMI Q2-Liteでの注意点
- 投影距離
近すぎるとピントが合いません。最低でも85cm以上は離した方が良いと思います。
- ピント
温まるとずれてきます。夏場と冬場でピントが合う領域も異なる気がしますので、設置・調整の際は注意が必要です。
- 画面の拡縮設定(アスペクト)
入力ソースのアスペクト比を維持したまま、表示領域全体に拡大して表示する機能は無い模様です。尚、所謂dot by dot表示相当のものは存在します(なぜか日本語訳が「ネガフィルム」になっている…)。アスペクト比は4:3、16:9、塗りつぶし(=パネル解像度より16:10相当)から選択するしかありません。
- ピクセルの形状
安価なDLP式プロジェクタの特徴として、ピクセルの形状が正方形(□)ではなく菱形(◇)になっています。自然画や拡大表示時等は雰囲気がCRTに似ていて大変好ましいのですが、dot by dot表示で網かけパターン等を表示すると悲しいことになります。他、ドット絵をdot by dot表示してバランス調整…等には向いていないと思いますのでご注意下さい。
- 明るさ調整・色調整
「エコモード」か「通常モード」かの2択と考えた方が良いです(つまり50lmか300lm)。一応、「明るさ」調整の項目は存在するのですが、ディスプレイモードを「ユーザ」にしたときしか行えません。しかもこのモードの色合いがなぜか不自然で、他のディスプレイモード(例えば「表示」や「テレビ」)の雰囲気に近づけることもできません(多分LEDの出力も弄っている?)。
色合いは「表示」か「テレビ」のときには大変きれいな色が出ます。
私はディスプレイモードをどちらかに固定して、エコモード設定にしつつ「周りの暗さ」を調整することで「明るさ調整」の代替にしています。
- 騒音
近くに置いていると、エコモードでもそこそこ煩いです(小型ファンの騒音なので耳に付きます…自称標準28dB)。
尤も、QUMI Q2-Liteよりも少し離して置いている白TOWNSの方が遥かに煩いのですが…。
その他のメモ・雑文
- 画質
3色LEDのDLPプロジェクタは初めてなのでアレですけど、目茶苦茶発色が良いです(CRT比)。液晶なんて比較対象にすら上がりません。
また、リフレッシュレートを上げるとチラつきが減る(時分割で色の明度を作るため)、拡縮した絵を表示したりしても目立ちにくい(菱形ピクセルなので)など、シャドウマスクのブラウン管と少し似ているところがあって、あまり違和感無く扱えました。
唯一の欠点は、特定のピクセルクロックとパターンの組合せで色が暴れること…。色を作る仕組み上しょうがないことですが…。
- スクリーン
画材屋さんで売っている「キャンバス」を使っています。投影距離87センチで、M12サイズの横幅ぎりぎり…というところです(縦は結構余ります)。
投影距離を稼ぐためナナメに映しているので、立てかけられるスクリーンを考えたところでここに行き着きました。頑丈で投影面がヨレたりすることもなく、生地の凸凹が適度なノイズになる(絵をまったりさせない)ので、個人的には大変お勧めです。
まさに「動く絵」。
- HDMI入力
QUMI Q2-Liteに1280×768 @120Hzを入力したところ、当初認識しませんでした。
HDMI 1.2まで・及びDVI-D(シングルリンク)には「ピクセルクロック165MHzの制約」があります。もしかするとこれかもしれないと思い、GeForceドライバのカスタム解像度でブランク期間を削った解像度を作成したところ、無事映すことができるようになりました。