雑記帳

電子計算機の"明後日"から、他愛もない話まで。

コマンドプロンプト on CygTerm

何かといいますと、「CygTerm(TeraTermCygwinに接続できるようにするもの)」を利用して、コマンドプロンプトやバッチファイルを実行出来るようにする話です。


普通のコンソールウィンドウだと横幅が固定になっていて、例えば、コマンドラインからCソース等をビルドしたりするとき、狭過ぎてコンパイラが吐くエラー類がグダグダになることが多々あります。
また標準の色が暗かったり、フォントの選択肢が少なかったり、選択範囲が矩形だったり、正直使い勝手が良くないです。

これらについては、素のCygwinも普通のコンソールウィンドウで使うので、同じ問題を抱えています。

一方、TeraTermはウィンドウサイズを可変にできますし、フォントや配色も好きなものを選べます。よって、Cygwin上での上記問題は、CygTermを使うことで解決できます。


ここで、CygTermのシェル設定として、Cygwin上の各種シェルに代わってcmd.exeを指定してやれば、TeraTermからコマンドプロンプトを使うことができてしまいます(尚、この場合でも、Cygwin環境自体はCygTermの実行に必要です)。


また、例えば以下のようなショートカットを作っておけば一発起動できるようになります。

(TeraTermインストールパス)\cyglaunch.exe -t 'ttermpro.exe %s %d /E /KR=SJIS /KT=SJIS /VTICON=CygTerm /nossh' -s '/cygdrive/(Windowsのインストール先)/system32/cmd.exe'

さらに、この応用で以下のようなパスにすることで、指定したバッチファイルを実行できるショートカットが作れます。

(TeraTermインストールパス)\cyglaunch.exe -t 'ttermpro.exe %s %d /E /KR=SJIS /KT=SJIS /VTICON=CygTerm /nossh' -s '/cygdrive/(Windowsのインストール先)/system32/cmd.exe /C (バッチファイルのパス)'

問題点として、カーソルキーを押すと本当にカーソルが動く(上下キーでのヒストリが使えない、PAUSEコマンドの入力として使えない)等の不思議な動作がありますが、ビルド等のバッチファイル実行用としては便利だと思います(例えば、makeとpauseだけのバッチファイルを書いておいて、上記ショートカットから実行する)。


お試しあれ。